シンガポール生まれ、シンガポール育ちの私は、11 歳の時にはじめて先生の授業を受けました。当時は中学受験を控えており、日本語の基礎力を高めることが大きな目的でした。その後は日本語力維持のために先生の授業を続けてきました。
家で親と日本語をよく喋るのを知っていたそうで、授業では日本語を話すことや聞くことよりも、読解と作文に重点を置きました。自分のニーズに合わせて授業内容を調整してくれたことはとても役に立ちました。日本語を書いたり読んだりすることへの抵抗がなくなり、漢字の読み書きも自然になりました。作文では、最初は短くシンプルな文しか書けませんでしたが、構成や読解で使われた難しい単語などを使えるようになるまで上達しました。
また、自分の書いた文章に対して先生から具体的にフィードバックをくださり、どう直せばいいか具体的によくわかりました。
田邉先生以外、日本の学習をしなかったにも関わらず、IB の日本語を学校で始めた今、授業や課題にも十分対応できるほど日本語力が伸びました。むしろ以前と比べて余裕を感じるほどで、先生と積み重ねてきた学びの成果を実感しています。
そして今日で、私は先生の授業を卒業します。約 5 年間の学びを通して、先生に支えられながら成長することができました。これから先も、日本語力にさらに磨きをかけたいと思います。